発達障害とは
最近、テレビや本などで非常に注目されるようになってきました。産まれながらにして持っている特性であり、そのために生活の様々な場面で支障が出ることがあります。
具体的には、ことばが遅れる、ことばの理解が悪い、話し方が独特、友達と遊べない、ルールが理解できない、他人の気持ちが分かりにくい、空気が読めない、人付き合いが苦手、こだわりが強い、興味や関心に偏りがある、パニックを起こす、感覚過敏がある、落ち着きがない、授業中立ち歩いてしまう、衝動性が強く危ない行動が多い、集中力が続かない、忘れ物が多い、計画性がない、物が整理できない、読み・書き・計算など特定の勉強が苦手といった様々な特性が挙げられます。
成育歴の聴取や、お子さんの行動観察、発達検査などから、総合的に何か診断名が付くのかを考えていくことになります。自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群、広汎性発達障害、高機能自閉症、自閉症など様々な呼び方があります)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)など多くの診断名がありますが、大事なのは、どんな診断名が付くかではなく、お子さんにどんな特性があるかを知ることです。発達検査によって、お子さんが、何が得意で何が苦手であるかという傾向を知ることは非常に重要で、対応を知ることで、お子さん自身も、御家族も、生活しやすくなることが期待されます。
また発達障害は病気ではありません。個性や性格と捉えてください。できることとできないことの差が強く、少し生活することが不器用なだけなのです。今まで苦手と感じていたことを、周りで解決策を考えてあげるだけで、随分生活しやすくなります、好きなことは非常に興味が強く得意であるため、将来、その分野で才能を開花させることも少なくはありません。
当院ではそのようなサポート法を一緒に考えていくと共に、必要があれば、薬の処方や、書類の作成(特別児童扶養手当、自立支援医療(精神通院)など)、学校・行政などとの連携などもお手伝いさせていただきます。
参考文献:厚生労働省「知ることから始めよう みんなのメンタルヘルス」
心療内科外来と発達外来のどちらを受診すれば良いですか?
発達障害が疑われる場合の相談や、身体症状がメインでない不登校の相談は、従来通り、発達外来の初診の予約をお願いします。
起立性調節障害など心身症が疑われる場合や、身体症状がある不登校の相談は心療内科外来(夜診)の受診をお願いします。
- ●再診は、相談が長くなく、薬の処方がメインの場合は心療内科外来(夜診)で、相談にお時間がかかったり、特別児童扶養手当など書類の作成がある場合は、発達外来でお時間をかけて診させていただきます。
- ●予約に関してご不明な点があれば、お電話で対応致します。
発達外来は、発達障害が疑われたり、身体症状のない不登校などのご相談をされる外来で、初診は通常45分のお時間を取らせていただきます。現在は、月、木、土曜日の14時30分〜17時で、Webから予め時間制でご予約をお取りください。
現在、6ヶ月〜8ヶ月程度の待ち時間となっていますがご了承ください。
学校や医療機関からの紹介があれば、少し早めにご予約可能となりますのでその際はお電話で問い合わせください。